船の上にトイレはない|釣り好きの男が竿を置いた日とまた握った日|Sereni
📚 この記事は 男性の尿漏れ対策 完全ガイド の一部です。原因・対策・製品選びなど、他のテーマの記事もあわせてご覧ください。
船の上にトイレはない
釣り好きの男が「竿を置いた日」と「また握った日」
渓流も、堤防も、船も──トイレのない場所で、竿を握り続ける方法
午前5時、まだ薄暗い漁港。Lさん(62歳・元銀行員)は仲間4人と乗合船に乗り込みました。今日の狙いはアジとイサキ。沖に出れば5〜6時間、陸には戻れません。船にトイレがあるのは大型の遊漁船だけで、今日の船は小型。男性陣は船べりで用を足すのが暗黙のルールですが、Lさんにとってそれは「数滴の漏れ」の問題ではありません。最近は尿意を感じてからトイレに到着するまでの猶予が短くなり、立ち上がった瞬間にじわっと出てしまうことがある。船の上で、仲間の目の前で、ズボンにシミが広がったら──その想像だけで、船釣りの誘いを断る日が増えていました。
釣りは中高年男性に最も人気のある趣味の一つですが、「トイレのない場所で長時間過ごす」という点で尿漏れの悩みと正面からぶつかります。渓流釣りは山の中で最寄りのトイレまで30分以上歩くこともある。堤防釣りは公衆トイレが近くにあっても、道具を置いて離れるのが面倒。船釣りにいたってはトイレそのものが存在しない。この記事では、Lさんが定年後の最大の楽しみだった釣りを一度は手放し、再び竿を握るまでの道のりをお伝えします。
🎣 竿を置いた日──船釣りを諦めた理由
Lさんが銀行を定年退職したのは2年前。40年間のデスクワークから解放され、現役時代は月1回が精一杯だった釣りに没頭する予定でした。ところが退職と同時期に、泌尿器科で「過活動膀胱」の傾向があると言われたのです。急に強い尿意が来て我慢が難しい、いわゆる「切迫性尿失禁」のリスクがある状態です。日常生活では薬でコントロールできていますが、問題は船の上。沖に出れば5〜6時間、自分のタイミングでは戻れません。
決定的だったのは、半年前の船釣りの帰港直前でした。港が見えてきた安堵感と同時に強い尿意が襲い、立ち上がった瞬間にズボンの内側が濡れました。幸い量は少なく、暗い色のフィッシングパンツだったため目立ちませんでしたが、Lさんの中では「次は隠しきれないかもしれない」という恐怖が刻まれました。その日から船釣りの誘いを断るようになり、仲間には「膝が痛くて船が揺れるとつらい」と説明していました。
🗺️ 釣り場ごとに違う「トイレ問題」
釣りのトイレ問題は、釣り場のタイプによって大きく異なります。船釣りはトイレが物理的に存在しないため最も過酷です。大型の遊漁船にはトイレが設置されていることもありますが、小型の乗合船や仕立て船にはないのが一般的。男性は船べりで海に向かって用を足すケースが多いものの、Lさんのように「出し始めたら止まらなくなる」タイプの漏れがある場合、立ち上がる動作だけでズボンが濡れるリスクがあります。
渓流釣りは自然の中を移動するため、物陰で用を足すこと自体は可能ですが、ウェーダー(胴長靴)を着ている場合は脱ぎ着に時間がかかり、切迫した尿意には間に合わないことがあります。堤防・防波堤釣りは近くに公衆トイレがある場合もありますが、竿やクーラーボックスなど大量の道具を置いたままトイレに行くのは盗難や場所取りの問題があり、気軽に離れにくい。中高年レジャーの尿漏れ対策でも触れていますが、釣りは「その場を離れにくい」趣味であり、ゴルフ以上にトイレへのアクセスが制限される場面が多いのです。
🌊 冷えと水音──釣りが尿意を加速させる
釣りには、他のアウトドア趣味にはない「尿意を誘発しやすい環境」が揃っています。まず「冷え」。早朝の水辺は真夏でも涼しく、秋冬は手足が冷え込みます。体が冷えると交感神経が刺激され膀胱が収縮しやすくなるため、尿意が頻繁に訪れます。冬の尿漏れ対策でも解説していますが、気温が下がるだけで排尿回数は明らかに増えます。
次に「水音」。川のせせらぎ、波の音、リールから出る糸の音──こうした水に関連する音は、脳が無意識に「排尿」と結びつけやすく、尿意を誘発することが知られています。渓流釣りで川の音を聞きながら立ち続けていると、実際に膀胱がそこまで満たされていなくても尿意を感じやすくなります。さらに、釣りは「待ち」の時間が長い趣味です。魚がかからない間はじっと座って待つため、意識が体の感覚に向きやすく、小さな尿意も大きく感じてしまう。この「冷え×水音×待ち時間」の三重奏が、釣りを尿漏れ当事者にとって特に難しい趣味にしています。
🔑 Lさんが竿をまた握った日
「堤防から再開」という段階的復帰
Lさんが最初に決めたのは、いきなり船に戻らず堤防釣りから再開することでした。堤防なら近くにコンビニや公衆トイレがある場所を選べます。まず「トイレに行ける環境で、吸水パンツの安心感を確認する」ことが目的です。トイレのある堤防で3回ほど釣りをして「1回も漏れなかった」あるいは「少し漏れたがズボンにはまったく響かなかった」という成功体験を積んでから、次のステップとして船釣りに挑戦する。この段階的なアプローチが、Lさんの不安を着実に削ってくれました。
吸水パンツで「フィッシングパンツの下の安全網」を作る
Lさんが船釣り復帰の最大の決め手にしたのは、吸水パンツです。フィッシングパンツの下に内股パッド付きの吸水パンツを履くことで、「立ち上がった瞬間に数滴漏れても、外側には染みない」という安全網を確保しました。釣りは激しい動きがないため、スポーツ用のメッシュ素材でなくてもコットン素材で十分です。むしろコットンの肌触りの良さが長時間の着座で活きます。暗い色のフィッシングパンツと組み合わせれば、万が一パンツの外に染み出しても目立ちにくい。
「水分の取り方」と「冷え対策」の見直し
船釣り復帰後、Lさんが見直したのは水分補給の仕方です。出発前にコーヒーを飲むのをやめ、常温の水か温かいお茶に変更。船上ではこまめに少量ずつ水分を取り、一度に大量に飲まないようにしました。カフェインは利尿作用があり膀胱を刺激するため、釣りの前後は避けるのが鉄則です。また冷え対策として腹巻きを追加しました。下腹部の冷えは膀胱を直接刺激するため、腰から下腹部にかけて温かくしておくだけで尿意の頻度が変わります。骨盤底筋トレーニングも並行して始め、尿意を感じてからトイレに到着するまでの「猶予時間」を延ばす努力を続けています。
👔 Sereniの吸水パンツについて
60ml前開きコットンタイプ
船釣りや渓流釣りなど、長時間トイレにアクセスできない場面には60mlタイプがおすすめです。内股パッド付きで横漏れに対応し、立ち上がった瞬間の不意の漏れもキャッチします。前開き仕様なので、堤防のトイレや船べりでの排尿もスムーズ。コットン素材の柔らかい肌触りは、じっと座って待つ時間が長い釣りに適しています。亜鉛銅イオンの抗菌防臭加工で、長時間の着用でもニオイの心配が軽減されます。
20ml前閉じコットンタイプ
トイレが近くにある堤防釣りや管理釣り場なら、20mlのエントリーモデルで十分です。天然コットン95%で肌当たりが良く、見た目は完全に普通のボクサーパンツ。排尿後の「キレの悪さ」による数滴の漏れや、くしゃみで不意に出る程度なら確実に吸収します。黒・チャコール・ネイビーの3色展開で、フィッシングウェアの下でも自然です。
❓ よくあるご質問
Q. ウェーダー(胴長靴)を着ている時でも使えますか?
はい。吸水パンツはウェーダーの下に通常の下着として履くだけです。ウェーダーの脱ぎ着に時間がかかり用を足すのが間に合わない場合でも、パンツの吸水層が漏れをキャッチし、ウェーダーの内側を汚すのを防ぎます。渓流釣りでウェーダーを着る方にとっては、特に心強い備えになります。
Q. 船釣りで一日中履いていても大丈夫ですか?
はい。コットン素材は肌触りが良く、長時間の着座でもストレスが少ないです。ただし吸水パッド部分は防水層があるため、長時間座っていると多少の蒸れを感じることがあります。気になる方は、通気性の良い素材のフィッシングパンツと組み合わせると軽減できます。60mlタイプなら一日の釣行中に複数回の少量漏れがあっても余裕を持って吸水できます。
Q. 釣りの前に飲み物で気をつけることはありますか?
コーヒー、緑茶、エナジードリンクなどカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、出発2時間前からは避けてください。アルコールも同様です。水分補給は必要ですが、常温の水か麦茶を少量ずつこまめに取るのがベストです。一度に500mlを飲むより、30分ごとに100mlずつ飲むほうが膀胱への負担が減り、尿意の頻度を抑えられます。
まとめ
Lさんが竿を置いた理由は、魚が釣れなくなったからではありません。「船の上にトイレがない」という一点が、定年後の最大の楽しみを奪いかけていました。堤防から段階的に復帰し、吸水パンツで安全網を作り、水分の取り方と冷え対策を見直す。いきなり船に飛び乗る必要はなく、「トイレのある場所で成功体験を積む」ステップが不安を確実に削ってくれます。竿を握る時間は、仲間と過ごす時間でもあります。その時間を尿漏れの不安に明け渡す必要は、もうありません。
船の上にトイレはない。
でも、備えはある。
次の釣行に、お守りを
渓流も、堤防も、船も。フィッシングパンツの下の安心が、釣りを取り戻す。
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📚 参考文献
- 日本排尿機能学会(2023)「排尿に関する疫学調査」日本排尿機能学会誌, 34(1) ── 60歳以上男性の過活動膀胱・切迫性尿失禁の有病率
- Yoshimura K, et al.(2004)"Prevalence of urinary incontinence in a community-dwelling Japanese population." Urology, 63(1): 37-42 PubMed 14751345 ── 日本人男性の尿漏れ有病率
- Peyronnet B, et al.(2019)"A comprehensive review of overactive bladder pathophysiology." Eur Urol, 75(3): 404-415 PubMed 30143359 ── 過活動膀胱の病態と冷え・環境刺激の影響
- Dorey G, et al.(2004)"Pelvic floor exercises for treating post-micturition dribble in men." Physiotherapy, 90(3): 135-141 ── 骨盤底筋トレーニングの男性尿漏れへの効果


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